農業でも(企業)理念は必要なのか。農家のコミニュケーション不足を改善する方法!

農業を経営していくことは、ひとつの会社を経営しているも同然です。

企業理念は、企業がどの様な大きさであれ、その方向性を的確に示す指標になります。

またそれに、農家はとは、ひとつの会社(≒お店)を経営していることにも匹敵します。
以前2年間にわたり、新宿で居酒屋店長を勤めてきた経験を元に経営理念の必要性を説いていきます。

経営理念とは何か。

企業理念とは、企業の成り立ちにおける経営者や経営トップの価値観を踏まえた「企業の存在意義」です。これを掲げることで初めて、行動規範や経営姿勢を社会や顧客、社員に示すことができます。

企業理念には、「①進むべき方向の明確化による、意思決定の迅速化」「②価値観の統一による、社員の自律的行動」「③社外に伝えることによる、社会的な立場の確立」と言う3つの目的とメリットがあります。

農家に経営理念は必要か?

農家にも経営理念は必要です。

何故なら、農家(即ち自営業)はワンマン運営になりやすいからです。それ故に、個人のスキルや考え、行動が重視されます。

農業と居酒屋での経営理念の違い。

単刀直入に言うと、農業と居酒屋で経営理念の差はありません。

『どのような想いで、商品をお客様の元に届けるか?』
『どのような想いで、作物を生産するか?』

といったように、主な方向は違うかも知れません。しかし、経営者の「想い」を語ることで、周りをまとめるといった意味合いは同じだからです。

個々で違った想いや考えを持っていては、どのようなコミュニティーであっても、ひとつにまとまりません。それは業種が異なっても同じことです。

以下に例を挙げて、考えてみましょう。

例を挙げて考える。

Aさん「お客様のことを考えてみて。この商品のクオリティーはブレてはダメ!もっと高い基準を求めようよ!」

Bさん「私は商品を一人でも多くの人に手に取ってもらいたくて、この仕事をしているの。商品はこのクオリティーでも納品して一つでも多くの商品をお客様の元に届けるべきだ!」

Cさん「データを見てよ。このクオリティーでも需要は十分まかなえてる!無駄な働きはよそうよ。」

同じ商品のクオリティに対しても、このように多くの解釈が生まれます。この商品への想いをまとめるのが経営者ですが、毎度のように確認を取っていたのでは仕事が進みません。

そこで必要になってくるのが、企業理念なのです。『私たちはお客様に対し、ブレないクオリティーを重視し、…。』などと社員にも分かるように提言していれば、迷いなくスムーズに仕事ができるわけです。

また、社外の人に対しても、この農家さんはここが凄い(ここに、こだわっている)と簡単に知ることができれば、あなたの作物を購入することに迷いが無くなります。

「当たり外れが少ない商品」よりも「ここに凄いこだわりを持って作っている!!」と言われた方が、気持ちが揺さぶられ安いのが、人情です。理屈よりも、伝わる仕事をしたくありませんか?

付いて来てくれる人を迷わせない。

どのような職種であっても、経営者がいて、その下に部下やアルバイトがいる。と言う構造になっていると思います。

経営理念がないと「いざ!」と言う場面で困るのは、あなた(経営者)以上に下で働く部下です。部下が迷った時の、よりどころにできる『あなたの想い』を語り、今以上のまとまりと成果を手にしましょう。

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