害虫や細菌の防除に欠かすことができないのが予防です。
その中でも今回は、圃場での農薬散布で知っておくと役立つテクニックを2つご紹介します。
みなさんのやり方に合わせて取り入れてみてください。
テクニック① 溝に噴射しない方法
あなたの農薬の先はどこに向かっているでしょうか?
農薬を散布する上で一番もったいないのは、関係のない場所に噴射してしまうこと。
特に多いのが溝へ噴射して作物に当たらない時間を持つことではないでしょうか。
本来は端に生えている作物に目掛けては、ただギリギリを攻めて噴射しているのかと思います。
これを防ぐのが今回のテクニックです。
簡単に説明すると、際で手首にスナップを利かせて(大胆にいうと)横から噴射するというもの。
この微妙な差で最終的に散布できる圃場の面積が大きく変わってきます。
また、葉の裏面から散布することにも繋がります。
表と裏の両方から散布することで浸透性が増し、十分な効果が期待できるでしょう。
ぜひ試してみてください。
テクニック② 華麗な折り返しで舞う方法
農薬散布の折り返しにはみなさん苦労しているのではないでしょうか?
2列ずつ順調に噴射していると最後で行き詰まり、折り返し地点で「さあ大変!」
ノズルが長いことが仇となって旋回し難いことこの上ありません…。
そこで提案するのが今回のテクニックです。
この圃場、どう散布していくでしょうか?
みなさんのやり方と照らし合わせながら考察してみてください。
以下に私が実践している散布の動き方を数字を振り分けながら解説していきます。
(1)は実際の圃場で、(2)は真上から図で示したものです。
〈散布の行い方〉
①通常通り散布を行う。
②ノズルの長さに合わせた感覚で反対1列まで散布していく。
③端の列を散布しながら後退してくる。
④通常の散布に戻る。
この方法も折り返しで詰まることが無いため、無駄な農薬散布を防げます。
また、細かい動きが減るので時短にも繋がりますぜひ試してみて下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか。
どちらを使用するも些細な違いかと思います。
ですが、このテクニックを知っているのと知らないのでは、農薬散布での失敗が少なくなること間違いなしです。
合わなければ、別の方法を試すでも構いません。
一度実行して試してみてはいかがでしょうか。