シーズン毎の、ねぎ栽培は土作りから始まっています。
夏は害虫が多発することもさながら、圃場作りでは排水の良し悪しが大きなポイントとなってきます。
細かいポイントもしかっりと押さえておきましょう。
排水の良い圃場を選ぶ。
可能ならば、砂土壌を選択しましょう。排水性が高いです。
排水の良い圃場を選ぶ理由は、根の張りを強くし病気の発生を抑えるためです。
排水の悪い圃場では、水溜まりが発生して、根腐れを起こす可能性があります。
また、水はけの悪い粘土質の圃場であれば、バーク堆肥やパーライトなどの資材を施用して、土壌の下まで深く耕します。
バーク堆肥なら1㎡あたり5kg程度を、パーライトなら1㎡あたり15L程度です。
これらの資材は微細な粘土の粒と粒の間に隙間を作り、粘土質の畑の排水性を改善する効果があります。
高い畝にすることや中溝を作ることでも水捌けの良さは強化されます。
崩れ難い強度な畝作りを心がけましょう。
《畝作りポイント》
①土が湿りきっていない時に作る。
→雨降りの日は避けましょう。
②水の入り口は高く、水の出口付近は低く作る。
→大事なのは出口!入り口付近は多少強引にも水が入りますが、出口がやんちゃだと水捌けが悪くなります。
③土をいじる時は、体力も使う力仕事なので、機械を導入するか人数を確保する。
④長過ぎる畝作りは極力控える。
→排水力の低下の元となってしまいます。
排水以外のポイントも抑えておこう!
〈肥料〉
元肥量は基準通りで追肥は葉の色を見て調整しましょう。
追肥の多投は、軟弱になりやすいので注意が必要です。
追尾は液肥を使用すると調整しやすいので検討してみましょう。
〈予防〉
予防は苗床から、防除基準を守り遅れないようにする。
ねぎを作った翌年は水田にしましょう。
害虫を駆除することにも繋がるため、予防にも繋がってきます。
〈その他〉
台風シーズンには、トンネル支柱を行い、サンサンネットを張りましょう。
圃場まわりに防風ネットを張ると効果があります。
刃先が枯れやすくなるので、溝にエバフロー又はスミサンスイを敷き、9月上旬ごろまで散水しましょう。
終わりに
青ねぎに限らず、全ての作物は土を作る地点から栽培は始まっています。
なので今回の投稿は、排水に注視して掲載しています。
圃場作りの際にチェックしてみて下さい。
また、無理のある計画は禁物です。
播種、定植ともに、計画的に実行するようにしましょう。