農家さんの朝は早いイメージがありますよね…。
どうしてそのようなイメージがまとわり付くのか…。
そこを掘り下げていくと、実際に早起きして行動することが理に叶っているというのです。
それはどう言う理由からでしょうか。
早速、農家さんの現状を探ってみましょう。
1.夏場気温が高いと〇〇ができない?
作物の予防で使用するのが、農薬散布です。
しかし、その農薬散布を25度以上の気温で予防することはおすすめされていないことが問題なのです。
その理由は、気温が高いことで水分が早く蒸散してしまい、農薬の濃度が規定値より上がり、薬害(農薬散布で起こる被害)を起こす恐れがあるからです。
このために夏場8月などは、早朝(朝の5時頃)から予防を行っています。
また予防に伴い、夏場の水やりは朝の涼しいうちに行っています。
これは、水やりをした後すぐに強い日差しを受けると水滴がレンズの役目を果たして葉焼けすることがあるからです。
このように夏場は早起きをする理由が満載な季節なのです。
2.野菜の集荷受付が午前中で終わる…。
集荷の受付が必ずしも午前中で終わるとは限りませんが、ほとんどの場合に午前集荷のみです。
その理由は、ブロッコリーや青ねぎなど気温が上がると保存状態が悪くなる作物があるからです。
お客さんの立場からしても、収穫後すぐの新鮮な野菜を食べたいし、状態の悪いものは食べたくない訳ですから、自然と集荷時刻は午前中で締め切られてしまうのが現状です。
流通の問題もあるので、集荷元に左右されやすいですが、多くは午前中集荷が望ましい作物だということは間違いがないです。
勿論ですが、その他に午前中集荷を強制されない作物もあります。
例えば、米や玉ねぎなど長期保存が可能な食物です。
玉ねぎの保存方法に関して面白いブログを見つけましたので、〈こちら〉参考にしてみてください。
このような作物は、新鮮さをあまり売りにしていないことからも、早朝限定で集荷しているところを見たことがありません。
早起きが苦手な農家さんにはありがたい作物かも知れませんね…。
3.外での仕事が多い
そもそもですが、太陽が出てないと仕事にならないのが農業なんです。
暗い中(倉庫など)で働く仕事ももちろんありますが、外で仕事をする機会が圧倒的に多いです。
そのため長時間働くためには、早朝から働くしかありません。
働けば働くだけお金になりますから、早起きする人が比較的多いのも納得できますよね。
それに暗い中で働くことは農家さんにとって、とても危険なんです。
・圃場の周りでは基本的に水路があり、そこに転落してしまう
・山で野生動物に襲われる
・手元が見えずに事故を起こす
などなど、数えるときりがありません…。
安全第一で働くためにも早起きのスキルが必要なんですね。
お年寄りが多いから早起き説
確かに高齢者は生活リズムがズレてしまいますから、この可能性はあるかも知れませんね。
しかし、多くの農家さんは朝早くから行動しないと仕事が完結しないことから、農業を長く営むことで慣れてしまうのが原因かもしれません。
(農家さん全員がお年寄りであるとも限りません。)
どの様な仕事でも同じことが言えますが、それが理に叶っているなら行動に落とし込むべきだと言うことです。
農家さんは早起きすることが理に叶っていることが多い。
だから、そうしているんですよ。