周りの農家さんのもう収穫に入ってっるの…?
そう感じたことありますよね。
ここでは、あなたの周りの農家さんは、なぜ早い時期に収穫することにこだわっているのか。
その理由を3つ紹介して行きます。
「なぜ?」と感じる不安を解消して、もっと自由に農業を楽しみましょう。
《理由1》値段が高い時に収穫したいから。
これが最も主な理由ではないでしょうか。
経済の基本ですが、供給が需要に追いついていない時は、値段が上がるものです。
(商品が市場に少ないと、それは値上がりする)
そう。
『周りの人たちが収穫していない時期は、その作物が市場にないから高く売れる』
なので、収穫を急いでいるのです。
60年以上も農家をやってきた、うちのおばあちゃんもこうボヤきます。
「〇〇さんとこ、もう収穫し始めたで。今が値段つく時期やけんなぁ…」と。
こういうアンテナは見習いたいところ。
思ったより作物の実が小さくても、その期間特有の値上がりが生じ、それによって総合的な価格で挽回できるものです。
収益もしっかりと出る方法なので、値上がりを目安に収穫を始めるのも、ありかも知れません。
《理由2》小さいうちから収穫しないとすぐに大きくなってしまう。
作物には収穫しないと翌日には規格をオーバーしてしまうほど、大きくなるのが早いものがあります。
(例えば、ブロッコリーなどがそうです。)
そのため規格をオーバーさせないために、早い内から収穫を行っている農家さんがいます。
このような場合は、焦らずに自分が栽培している作物の品種の特性がどの様なものかを見極め、収穫の時期を自らの判断で決めていくのが得策です。
また、仕事に空きが出ないようにするため、次々と定植も行っている農家さんもいます。
栽培している品種が多種にわたると早め早めの行動が吉と出ることが多いのも事実。
早くから収穫しても採算が取れる環境ならば、そう行動するべきでしょう。
それに、夏場はどの作物も一瞬で大きくなってしまうものです。
規格を気にするようであれば、気持ち前倒しの収穫を行うのは一つのテクニックとして持っておきたいもですね。
《理由3》早期収穫により作物の状態を確認する?
作物の状態は収穫する前から圃場でも確認できますが、収穫を行いながら確認していく方が、確実性を増すことがあります。
例えば、作物の重量は特に見かけでは判断がつきづらく、実物を収穫することでより判断がつくものではないでしょうか。
(重量が規格に大きく影響するレタス、土に埋もれて実が肉眼で判断できないジャガイモなど)
また、この様な細かな判断材料が、追加の予防や肥をやる基準にもできるため、早期収穫による作物の状態確認は考えているより重要だったりします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事は、早期収穫する場合の不安を解消することを目的に述べてきました。
総じて言えることは、作物や品種が似通っているなら「周りの農家さんが収穫し出したら」はひとつの収穫目安にできると言うことではないでしょうか。
農業初心者の方は特に、どのような時期に収穫することが利益に繋がるのか。
判断することが難しいと思います。
自ら判断するのが難しい場合は、周囲を見渡して、それに順ってみるのも手かも知れませんね。