これがレタス栽培の基本!4つの特徴を知ろう!

作物についての特徴を知ることは栽培においての基本です。栽培方法に躓いたらまずは基本を確認すること。

ここでは主に基本となる4つの特徴を抑えておきましょう。

レタスの基本情報

英名:lettuce
和名:萵苣(ちしゃ)
原産地:地中海沿岸、西アジア
ポイント:日本で元々栽培されていたのは非結球レタス。結球レタスは明治以降に輸入されたもの。

《特徴1》乾燥には強いが湿害に弱い

レタスの産地が地中海であることから、湿害に弱い特性を持ちます。(地中海気候は、降水量が少なく乾燥している。)水はけが悪かったり、長雨が続くと病気や障害が多く発生します。

主な病気として、「斑点細菌病」「ベト病」「軟腐病」「腐敗病」「灰色かび病」「菌核病」が上げられます。

水はけ対策として、堆肥でしっかり土づくりをした上で、排水性の悪い畑に関しては、高畝を作ることが重要になってきます。

《特徴2》高温に弱い

暑いと「トウ立ち」と言われる花芽が出てしまいます。なので、栽培の時期を守ることが重要です。

品種や土地柄にも左右されますが、一般な種まき・植え付け時期は以下の通りです。

<春まきレタスの場合>
種まきが、3月中旬〜4月上旬。苗の植え付け、3月〜4月。

<秋まきレタスの場合>
種まきが、8月下旬〜9月中旬。苗の植え付け、9月〜10月。

《特徴3》カルシウムが大好き

カルシウムが不足すると成長が減退し葉が通常よりも波打ち、やがて葉先から茶色く枯れてしまいます。この症状をチップバーンと言います。発育初期にカルシウムの欠乏が起きると、発育が著しく減退し、結球しません。

特にカルシウムは石灰をやることで補うことができます。また、堆肥の代わりに鶏フンを元肥でやることもおすすめです。鶏フンを利用する場合は同時に窒素やリン酸なども補うこともできます。

PH(土壌酸性度)について。
レタスは酸性に弱いので、土壌酸性度がPH5.0以下の場合には病気が発症しやすく収穫量が減る原因にもなります。PH6.0〜6.5がベストの値で生育に適しています。

PHについては「土壌酸度計」を使用して測定しましょう。
3000円から購入でき、土に刺すだけでPH(土壌酸性度)が測定できるのでとても便利です。

おすすめは『シンワ測定土壌酸度計』です。

《特徴4》窒素はゆっくり効かせる

堆肥から出る窒素を好み、よく吸収するのでしっかりと与えるようにしましょう。堆肥として使用できるものには、鶏フン・油カス・化成肥料などがあります。化成肥料を利用する場合はゆっくりと効かせることができる大粒のもの(緩効性肥料)を使用しましょう。

窒素不足に陥ると「トウ立ち」の原因にもなります。また、やり過ぎると形が悪くなったり、病害虫の原因にもなるため十分注意が必要です。そのため、化成肥料を利用する場合は「化成肥料8-8-8」など、バランスの取れた肥料を利用しましょう。

〈土づくり(目安)〉

PH:6.0-6.5
石灰:100g/㎡
堆肥:2kg/㎡
肥料:100g/㎡
畝幅:60cm
株間:30cm

〈追肥〉

追肥:3g/株(ひとつかみ程度)
タイミング:2週間に1回(化成肥料8-8-8)

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