ネギの歴史と生産状況の現状

ネギは奈良時代に書かれた「日本書紀」にも記載されているとても長い歴史を持つ食用食物です。

日本に伝わったのは8世紀頃で、発祥の地は「中国」です。
もともとは食用としてではなく、漢方として使用されていました。

ネギはユリ科の植物で、ニラやニンニク、アスパラガスと同じ科です。

ネギ栽培の現状はどのようになっている?

ネギは栽培が比較的容易ですが、昔と現在では栽培種に限りがありました。

これまでは関東より北側で根深ネギが、関西より南側で葉ネギが栽培されてきました。

しかし、今では品種改良や施設内の育苗などが関与して、「葉ネギ」「根深ネギ」のどちらも日本全国で栽培されるようになっています。

現在はどちらの種も日本全国で栽培が可能

また、このような技術的進歩により全国で栽培が可能になった恩恵を受け、価格が年中通して安定。
1kgあたり250〜400円程度で(農家さんが)出荷しているのが現状です。

価格が安定することにより、需要も安定して増えてきました。
しかし、栽培には作りやすい季節を選ぶケースが多いので、他の作物と二毛作で売り上げ増加を狙いましょう。

今後の見通し

ネギは天候により集荷量が左右されるため、平成5年には著しく収穫量が低下しています。
・台風による等級の下落
・多雨による病原菌の増加
・少雨による不生育
そのために中国から、安いが農薬関連において粗末なネギを輸入。
付随して、日本のネギの価格が低下しているのが現状です。

これは低価格競争の激しい食品加工業で著しくみられ、この傾向は今後も続くとされています。

ネギは高い品質での栽培が難しいですが、国内産というだけでブランドが保たれることは事実。
それぞれのスタイルにあった栽培を心がけましょう。

参考書『ネギの安定多収栽培: 秋冬・夏秋・春・初夏どりから葉ネギ、短葉ネギまで

タイトルとURLをコピーしました