6月ごろから夏にかけて大量に発生する害虫が、ネギアザミウマです。
生息地域は日本全土で、
毎年のように発生するので、
皆さんも防除方法に苦心していると思います。
このページでは、僕が行っているネギアザミウマの防除方法を解説します。
主に行っているのは、2種の薬剤防除です。
定植前に行う予防
定植前には、ベストガードを使用しています。
アザミウマ類に対し、長期間の予防効果が期待できます。
(以下のURL参照)
http://www.greenjapan.co.jp/bestguard_r.htm
定植前の青ネギにまき、水を加えて定植時に落ちてしまうのを防ぎます。
薬剤散布による予防
散布用薬剤は、定植してから収穫まで多様なものを時期や状態に伴い散布していきます。
害虫も薬剤に対し、だんだんと耐性を持って来ますので、
その都度様子を伺いながら散布します。
薬剤に書いてある収穫前使用日数と使用回数には注意を払いましょう。
今年散布を試した薬剤は、
『グレーシア・ディアナSC・コテツフロアブル・コルト・スタークル・アミロスリン』ですが、
一番効果が確かめられたのは『グレーシア』です。
(個人的な見解です。)
予防効果を見比べる
【7月初期から後期】
ネギアザミウマに食害された様子がなく、青々として成長しています。
上記の青ネギ育成時には主に、「グレーシア」を使用しました。
【5月中旬から6月】
一部だけ被害を被るのではなく、全体的に食害を受けているのが分かります。
上記の青ネギ育成時には主に、「コルト・スタークル」を使用しました。
まとめ
時期により害虫の数も変化しますが、散布と同時に効果がみられたのはグレーシアが圧倒的でした。
虫も生物である故に突然変異を起こします。
それは今回効果を示した薬剤に対し、耐性を持つ害虫が現れる可能性が十分にあり得るということです。
気候や気温・湿気の度合いなどに関しては、農家さんの腕が試されどころです。
自然に対し、完璧な答えを見つけることは不可能です。
出来るだけ頻繁に野菜の状態を確認しつつ、スタイルにあった経営を試していきましょう。